蓄電池

蓄電池は経済的効果ともしもの時の安心を約束してくれます。

蓄電池とは

蓄電池とは、電気を蓄える機能を持った装置のことです。
昨今の技術の進歩により、性能に優れた蓄電池が開発されており、小型化も進んでいます。
災害時などの緊急用電源としてだけでなく、節電や省エネに関する意識の高まりから、今最も注目を集めています。

近年家庭用蓄電池の導入が急激に増えています

固定買取価格制度初年度に10kw未満の太陽光発電を設置したご家庭は、太陽光発電の固定価格買取制度が始まった2009年11月から10年が経ち、制度開始当初から運転していた太陽光発電については、2019年より順次48円/kWhという高い売電単価での売電期間が終了しております。
10kw未満の太陽光の場合、固定買取制度(FIT)の期間は、あらかじめ10年と定められています。
つまり、2012年5⽉に売電を開始した⽅は2022年5⽉に満了し、2012年12⽉に売電を開始した⽅は2022年12⽉に終了します。
このように異なる発電開始・売電開始時期に応じて順次買い取り期間が満了することになります。
この、固定価格買い取り期間が終了することを「卒FIT」と呼びます。
そのため売電価格が安くても再契約するか、蓄電池を買い⾜して家庭で消費していくかなどの対策が考えられます。

固定買取(FIT)終了後、どこに売電しますか?

卒FIT後は電⼒会社を⾃由に決めて売電することができます。
固定買取が終了するため、「同⼀条件での買取継続」とはなりませんが、新たに他の電⼒会社と契約を結ばない限り、価格以外は同じ条件でこれまでと同じ電⼒会社に対して売電が継続されます。
そのため、具体的な買取価格は別として、買電をそのまま継続するのであれば、固定買取終了後に「売電の買い⼿が⾒つからない」ということはありません。
これまで通り、電⼒会社が買ってくれることになります。

電⼒会社の買い取りプラン及び⼿続き

では、引き続き買い取ってもらうには特別な⼿続きは必要なのでしょうか︖
継続して買取してもらうための⼿続きは、原則不要です。
例えば、現在の売電先が関⻄電⼒である場合、⼿続き等は不要で⾃動的に新たな単価で買い取りが継続されます。
⾃動更新の定義として従来の売電契約で買い取り期間満了までに、双⽅から別段の意思表⽰が無ければ買い取りが継続されると記されています。(東京電⼒エナジーパートナー、中部電⼒、北陸電⼒、四国電⼒、九州電⼒も同様です。)
しかし、現在これら6社以外の⼤⼿電⼒会社4社に余剰売電している場合は、申し込み⼿続きが必要となる可能性があるため、詳細は各電⼒会社にお尋ねください。

FIT終了後の買取価格

ほとんどの世帯では、昔からある東京電⼒などの⼤⼿の電⼒会社に余剰電⼒を売っていると思いますが、積極的に買い取りたいという新規参⼊の電⼒会社も出てきています。
その買い取り価格は、会社によって多少の差があるとはいえ多くは1kwhあたり10円以下の安い価格になります。
卒FIT後の買い取りプランについては、各会社が2019年の6⽉末時点で公表しています。

⼤⼿電⼒会社買取単価表

上記電⼒会社以外に10円以上の価格を提⽰している会社もありますが、その場合は初年度契約から2年間のみの価格提⽰か、何らかの条件が付いていることが多いのが実情です。
現在、⼀般家庭で使われている電気料⾦は1kwhあたり約28円ですので、これと⽐べてもかなり安くなってしまうと感じる⽅も多いと思います。
以上を考えると家庭⽤蓄電池を購⼊して⾃宅で電気を使ったほうがいいと考える⼈も多いのではないでしょうか?

貯めて自家消費、家庭⽤蓄電池

蓄電池には⾃動⾞のバッテリーなどに使われる鉛蓄電池や、乾電池のように使われるニッケル⽔素蓄電池などがありますが、家庭⽤や電気⾃動⾞で普及拡⼤が⾒込まれているのはリチウムイオン蓄電池というタイプです。
鉛蓄電池と⽐較すると⼤きさのわりにたくさん充電ができる特徴があります。
定置型リチウムイオン蓄電池は太陽光発電と同じく、パワーコンディショナーが必要で、これを通して充電と放電を⾏います。
製品によってさまざまなタイプがあり、パワーコンディショナーが、太陽光発電設備と⼀体にできるタイプ(ハイブリッド)と分かれているタイプ(単機能)があります。
代表的なメーカーの場合、使い⽅には3つのモードがあります。

経済モード(売電優先)

季節別、時間帯別の電気料⾦メニューを利⽤した上で、安い深夜電⼒を充電して⽇中に使い、太陽光発電の売電する分を増やすというものです。ただし、経済性があるのはFITの買い取り期間の間だけです。

グリーンモード(環境優先)

これは太陽光発電の電気を充電し、⾃宅で使う電気をなるべく太陽光発電の電気にしようというものです。卒FIT後はこちらのモードで、太陽光発電の電気をなるべくたくさん⾃宅で使うほうがお得になります。

安⼼モード(停電対策)

例えば、医療⽤機器などを使⽤していて、停電が命にかかわるような世帯では⾮常⽤電源が必要になります。そのための対策として蓄電池を設置しておく場合、停電に備えていつも充電してあるという状態になります。

なお、蓄電池を導⼊しても蓄電容量がいっぱいになった場合、余剰電⼒が発⽣します。そのため、いずれかの電⼒会社との売電契約は継続しておく必要があります。

各運転モードの余剰電⼒の⽤途と蓄電池の充放電動作

訪問販売などによる悪質セールスに注意

最後に悪質なセールスについてご注意ください。卒FITユーザーを狙って「固定価格買い取り満了後は、売電が0円になる」。
⼀般的には現在買取をしている電⼒会社から、遅くとも3か⽉前には案内(⼿続きなどを知らせるもの)が届くので、これに対応すれば買い取ってもらうことになります。
悪質な業者が「0円」になると⾔って蓄電池などを売りつける、あるいは特定の電⼒会社との契約を迫るといった詐欺が起こることが懸念されています。
こうしたトラブルに巻き込まれないようにご注意ください。
そのため売電価格が安くても再契約するか、蓄電池を買い⾜して家庭で消費していくかなどの対策が考えられます。

ご家庭の固定価格買取終了への4つの対策

固定買取終了後、太陽光で発電された電気をどうすればいいのか。答えはずばり「蓄電池」の導入です。
昼間に余った太陽光発電の電力を蓄電池にためて、夜間など、太陽光発電設備が発電していない時間帯に使用します。
一般家庭向け電気料金単価は28円/kWh程度ですが、太陽光で余った電気(売電7〜8円)を蓄電池にためて使うようにすれば、電気代の大きな削減につながります。
近年では電⼒会社に電気を預けるプランも出て参りましたが、プラン加⼊費⽤が別途かかる上に、停電時は⼀切預けた電気を使う事ができません。
その点、蓄電池があれば、停電時にも電⼒を使⽤することができるので、安⼼・安全という付加価値を得ることもできます。そのため、太陽光発電+蓄電池の導⼊の流れが加速しています。

蓄電池を導入した施工例一覧

蓄電池や太陽光発電の設置・施工の一部をご紹介します。

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蓄電池のメリット

蓄電池や太陽光発電を導入するためには、設置場所に合わせたプランの検討や補助金の申請など、さまざまな作業が必要となります。
エコでんちでは、お客様サポートセンターを構え、蓄電池や太陽光発電の導入のご相談から、設置、アフターサービスまでを一括サポート。
より多くのお客様に快適なエコライフを過ごしていただけるよう、万全の体制でフォローいたします。

電気料金を低く抑えられる

太陽光発電でつくった電気や、電気料金が割安になる深夜電力を貯めて、いつでも使えるように蓄えることができる設備です。蓄えた電気を電力需要のピーク時に使用することができるので、電気代が節約でき、光熱費を抑えることができます。

停電時も非常用電源として電気を使える

正常時に蓄えた電気は、事故や災害で電力供給がストップしてしまったときも使用することができます。停電時には自動的に蓄電システムから給電システムに切り替わり、停電が復旧するまで安心してご使用いただけます。翌⽇太陽光による発電で再度蓄電できるので、⻑期間の停電にも安⼼です。

パワコンの交換費⽤を節約できで効率アップ

⼀般的に太陽光発電システムのパワーコンディショナーの寿命は約10年です。故障等で交換が必要な場合、費⽤は30万ほどかかると⾔われています。ハイブリットタイプの蓄電池なら太陽光も制御できるパワーコンディショナーがセットになっていて交換費⽤を節約することができます。さらに1台で太陽光と蓄電池を制御できるので発電ロスが少なく効率が上がります。

蓄電池と太陽光発電の有効活用

蓄電池は太陽光発電と組み合わせて導入することで、光熱費削減に最大限の効果を発揮します。太陽光発電は昼間に太陽光で発電します。
その電気を蓄電池で蓄え、日々の生活の中で効率よく使うことができます。
太陽光発電の発電量がピークになる日中は、電力が最も不足する時間帯にもあたり、電力消費を減らすとともに、余った電力を売電することで、電力需給に貢献できます。

蓄電池の導入デメリット

蓄電池のデメリット1

初期費⽤が⾼い

現状、蓄電池を導⼊するにあたり最⼤のネックは設置コストが⾼いということです。蓄電池の価格は機種や容量によって違いはありますが、4kWhクラスの蓄電池でも設置⼯事費を含めると100万円以上になることが多く、10kWhクラスの⼤容量になると200万円を超える場合もあります。
この為、お⼿軽に導⼊するというわけにはいきません。
蓄電池の導⼊による経済効果は太陽光発電の設置状況やライフスタイル、蓄電池のタイプや容量によっても異なり、費⽤対効果が出にくいのが実情ですが最新の蓄電池では採算が取れる費⽤対効果の⾼い機種も発売されています。
また時期により地⽅、国からの補助⾦を給付している場合もありますので、うまく活⽤すればお得に導⼊することができます。

蓄電池のデメリット2

蓄電池は徐々に劣化する

蓄電池には「サイクル寿命」があり、充放電を繰り返していくと徐々に使える容量が減っていきます。
このサイクル数とは、充電量が0%の状態から、満充電の100%にして、その満充電にした電気をまた0%になるまでご利⽤することを1サイクルとして数えます。
1⽇1サイクルと考えますと、6000サイクルの蓄電池の場合、使⽤期間は16年程度が⽬安となります。
最⻑クラスの12000サイクルの蓄電池だと最⻑で約32年間使⽤できます。メーカーや機種によってサイクル数には違いがあり、3000サイクルから12000サイクルまでと幅広くあります。

蓄電池のデメリット3

設置スペースの確保と配線工事が必要になる

蓄電池には屋内に設置するタイプと屋外に設置するタイプがありますが、いずれにしても設置スペースが必要になります。
理想は直射⽇光の当たらない⽇陰や分電盤までの最短距離に設置するのがベストです。⼤きさは機種によっても異なりますが、例えばスマートスターLの蓄電池の場合、横762mm×⾼さ1,145mm×奥⾏き440mm、重量は195kgです。
また設置するにあたり搬⼊経路の確保や配線経路も必要になりますので場合によって特殊⼯事が必要になることや、場所により設置できないこともあります。

電気代削減効果シミュレーション

4人家族の場合(父、母、小学生、乳児)

住宅用蓄電池システム施工例

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